高校のとき少しの間ですが美術部に入っていました。先生は妹尾正雄、あの妹尾河童の「少年H」に出てくる“尾道の叔父さん”です。妹尾先生は、風景画を描くときは、「画面を3分割して、近景、中景、遠景に割り当てなさい」とよく言っていました。もちろん主題は中景部分にあります。
ところが、山水画や浮世絵の中には、その中景部分がすっぽりと抜け落ちているものがよくあります。写真は葛飾北斎の富嶽三十六景/甲州石班沢と神奈川沖浪裏ですが、構造的には学芸会の書き割りと同じといっていいでしょう。


実は、同じようなことが絵の世界だけでなく、現実の世界でも、時として見受けられることがあります。
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