
平等院の内にある塔頭です。日本の伝統建築は柱と梁による軸組工法なので、一般的に真壁造りの場合は構造体がそのまま意匠となって現れていると思われがちですが、実はそのような例は意外と少ないのです。この建物も、どう見ても表に現れている柱や梁や海老虹梁がほんとうの構造体とは思われません。まるで「餅に描いた絵」だ。要するに、このファサードにあるものは、ほんとうの構造体の代わりの、美しい、風景としての「間」です。よく、ヨーロッパは壁の建築で、日本は柱の建築だと言われますが、この建物を見ていると、日本建築には「構造から自由になった美しい壁の建築」、という一面もあるような気がします。
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